バロック魂とは?

バロック魂などと、何やら怪しげな事を掲げていると思われるかもしれませんが、私達は単に「バロック音楽を、その音楽が生まれた時に演奏していた人たちのノリでやりたい。」というだけのことです。そんなことが分かるはずはない、という意見はある意味まったくそのとおりだと思います。私達で分かることといったら、楽譜、その当時の楽器についての情報、演奏法などについて書かれた文書、といったものしかありません。

ビートルズの音楽を再現したいと思ったら、楽器だけ調べてもだめで、彼らの活気あるビートを理解しなけりゃなんにもなりません。デューク・エリントンに「スイングしなけりゃ意味がない」という名曲がありますが、いつの時代の音楽も同じはずです。ではバロック音楽をどうやってスイングさせるか?

現代のすぐれたバロック音楽の演奏家は、しばしば実際にエキサイティングな演奏を聴かせてくれます。その演奏はしばしばとてもダイナミックであり起伏に富んだもので、ギョッとするほど表現主義的だったり、どぎつかったりさえします。そういった演奏はバロック建築やバロック美術の鋭角的な表現を思わせます。

エモーショナルな感情、踊りだしたくなるようなリズム、うっとりとするようなメロディーといった、古今東西変わらない音楽表現に、バロック独特のスタイルをもって斬り込むというのを、勝手にバロック魂と名付け、団体の名前としました。

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